春慶塗りの工程サンプル

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2022年9月1日

春慶塗りの工程を説明するために、阿多野春慶さんが準備した茶托の塗りサンプル

テレビ取材の対応でつくられたそうです

円状に並べられた9枚の茶托、、、白っぽいものから時計回りに進んでいく工程順序です

まずは、砥粉(とのこ)を塗って「目止め」をします

次に食紅を塗って黄色や紅色に着色して下地を調整

その後、漆を塗って乾かして磨いて、、、漆を塗って乾かして磨いて、、、といった具合に、この作業を5回も繰り返します

最後は上塗り用の漆を塗って仕上げ

ひじょうに根気と手間のかかる仕事ですが、こうすることによって木地を保護する塗膜強度が上がるとともに、美しく透け感のある漆器となります

製作数が多いときには何百回、何千回にも及ぶ作業工程になることもあるとか、、、

そんな阿多野春慶さんの気分転換は、庭で植物を育てることだそうです

アサガオが咲くのを毎日楽しみにしてる今日この頃ですが、今夜あたりは月下美人が咲く気配がある、と嬉しそうに話してみえました