ひき曲げの三段重箱

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2022年8月11日

西為さんの工房では、お正月などに使われる三段重箱の製作が始まっています

今回は25セットの製作ということですので、合計75個の箱になります

まずはヒノキの薄板の両端を斜めに加工して接着面をつくります

次に丸ノコで6本の細い切込みを4箇所に入れて加工、、、この部分が角になります

その後、熱湯に浸けて板を柔らかくし、四つ角を曲げて形をつくっていきます

「ひき曲げ」と呼ばれるこの加工手法は、厚み6mmの板に深さ5mmの切込みを入れ、わずか1mmだけ肉厚を残すという、かなり際どい寸法がポイント

切り込みが浅いと綺麗に角が曲がらず、逆に深いと残り厚が少なくなって角が裂けてしまうそうです

75×4=300箇所

精度よくこれだけのボリュームを仕上げるにはかなりの集中力が入りそうですね、、、

これぞ職人技!