工房:木地工房 西為
木地師
伝統工芸士
高山市出身
1980年 高校卒業後、西田木工所(現:木地工房 西為)入所
2009年 飛騨春慶×日本デザインコミッティーのプロジェクトに参加
2011年 伝統工芸士認定
2009年より岐阜県立森林文化アカデミー、2013年より地場産業振興センターにて講師を務める
その他数多くの講座を担い、後継者育成に尽力している
茶道具や料亭の特注品から日常品まで全国の注文に幅広く対応 宮内庁にも納めている
木には個性があり、同じ厚みでも硬さや粘りが違うし、一つ一つを感覚で確認しながら曲げないと割れてしまう。 いつも木と語り合うことを大切に、敬意の念を抱きながらものづくりをしている
一つの品が出来上がるまでに膨大な時間といくつもの手間をかけていく
感覚を頼りに木取りした板を熱湯に浸しやわらかくする
型に沿って力加減を調整しながら曲げて「ツカミ」で固定(使う道具は手製や代々受け継いだもの)
重ね合わせた部分をニカワで接着させて数日間乾燥させる
(夏は1時間ほどで乾く 季節によってかかる時間がことなる)
「目刺し」で重なった接着部に体重をかけながら一つ一つ細く穴をあける
山桜の皮を細く切り分け薄く削って縫い合わせるように穴を通す
最後に隙間にならないようにカンナで繊細に調整された底板をはめ込んで仕上げる
木材は、節の具合や長さ、幅を見極め
2年以上天然乾燥させて動きを安定させたものを使う
材によっては水につけてあく抜きをする等、特性を熟慮して準備する